本中華1号のブレーキキャリパーを換装しました。選んだ商品は、Shimano BR-CX77、シクロクロス用機械式ディスクブレーキ。
メタルパッド仕様とレジンパッド仕様が有りますが今回は雨天走行を考慮してメタルパッド仕様を選択しました。
作業手順
※作業前に必ずブレーキローターを新品もしくは、ローターの歪みを修正して下さい。
1.ブレーキパッドのクリアランス調整
キャリパーをフレームに取付ける際には、ディスクブレーキローターがキャリパーの ロータースリット中央に位置するように調整する必要が有ります。
最初にブレーキパッドのクリアランスをディスクブレーキローターに対して左右均等になるよう調整します。
アーム調整ねじ、パッド調整ねじを回し調整します。アーム調整ネジを締め込む、パッド調整ねじを右に回すとブレーキパッドがせり出してきます。
キャリパーのロータースリットにディスクブレーキローターの厚みに近い3mmアーレンキーをはさみ、目視でロータースリット中央位置に来るようにアーム調整ねじ、パッド調整ねじを回し調整します。パッド調整ねじはAvid BB5、BB7同様、ノッチ式で回すごとにコツンと節度があります。1ノッチずつ回して下さい。
この調整を行う事によってブレーキパッドのクリアランスがブレーキローターに対して左右均等になります。左右、不均等だと片側のブレーキパッドが異常摩耗する原因となります。
2.ブレーキキャリパーの取付
フレームにブレーキキャリパーを取付けします。キャリパー固定ボルトは、キャリパー本体が、ぐらつかない程度に仮止めします。ブレーキケーブルをとおしケーブル固定ボルトで固定します。Avid BB5、BB7に必要なキャリパー固定ボルトにワッシャーを挟む必要が無くコンパクトに収まります。
ブレーキレバーを数回、握りケーブルの遊びを取ります。次にブレーキレバーを握った状態でキャリパー固定ボルトを交互に締め本締めします。ブレーキレバーをタイラップ等で固定すると両手が使えますよ。
この作業により、キャリパーはディスクブレーキローターに 対して平行に取付けられます。この作業を行わないとブレーキローター、ブレーキキャリパーに過大な力がかかり、トラブルの原因となります。
3.ブレーキ調整
ホイールが回転する事を確認し最初にパッド調整ねじを時計方向に回しブレーキパッドがブレーキローターに接触しホイールの回転が鈍くなったら、反時計方向に1~2ノッチ戻しホイールがスムーズに回転するようにします。必ず工具がホイールに巻き込まれないように1ノッチずつ回し確認して下さい。
ブレーキレバーの遊びが多い場合、ケーブル固定ボルトを緩めケーブルの張り直しを行った後、アーム調整ねじで微調整すると好みのブレーキレバーの遊びが得られます。ホイールの回転に支障が無いように調整して下さい。後々の調整を考えるとドロップハンドルだとケーブルアジャスターをブレーキケーブルラインに入れた方が調整は楽ですね。
最後にキャリパー固定ボルトの緩み止めキャップの取付をお忘れ無く!