☆ Everyday bicycle life(毎日自転車生活) ☆

自転車・オートバイに関わること全般を気ままに書いてます(^^;

ヤマハ Tenere700 (テネレ700) サスペンションセッティング その2

前回に続きサスセッティングの煮詰め。

今回は減衰力調整を重点的にいじってみました。

ネットの情報を元にいろいろ試した結果、操縦性などに影響力が大きい順は

プリロード調整>伸び側減衰力調整>圧側減衰力調整

・体感的には伸び側減衰力1クリックで圧側2〜3クリック分、変化するような感じがします。

・伸び側減衰力をいじると圧側にも影響が出ます。

OHLINSオーリンズ)は伸び側減衰、圧側減衰が別回路で影響が及ばないようですね。

(前回からの変更その1)

リヤをいじらずフロントから。減衰力アジャスターはマイナスドライバーで調整可能。

Tenere700_フロント_伸び側減衰力アジャスター

Tenere700_フロント_伸び側減衰力アジャスター

伸び側減衰力アジャスターを右(ハード側)に2クリック。

2次旋回(立ち上がり)時のアンダーステアが激減、ほぼニュートラルステア

目線と同じ方向にバイクが勝手に曲がって行きます。

立ち上がり、ハンドルを逆にこじる事も無く、軽快感は250〜400ccのバイクに乗ってる感じに操縦性が大きく変化しました。

フロントは圧側をかなり柔らかくしたので、ブレーキング時、サスの沈み込み→大、2次旋回時、サスの伸び始めが遅れ、旋回性が落ちていたようです。

ただ、このセッティングで峠道を含め400km以上走り、少し疲れてきた頃から、余りにもヒラヒラ感が強く感じられてきて、伸び側減衰力アジャスターを左(ソフト側)に1クリック戻しました。

フロント伸び側減衰力をハード側に振ると、アンダーステアが減り、軽快感が増しますが、圧側も引きずられ直進時の乗り心地が若干、悪化(固く当たる感じ)します。

またコーナリング時、フロントタイヤの接地感も減少する感じですね。

オンロード走行では良いものの、オフロード走行では、さらに伸び側減衰力アジャスターを左に1クリック(ノーマル)に戻したほうが接地感が得られ不安感が少なくなります。

(変更その2)

次はリアサス。

圧側、伸び側減衰力アジャスター、共に左(ソフト側)に2クリック。

伸び側減衰力アジャスター(左)右はプリロードアジャスター

Tenere700_リヤ_伸び側減衰力アジャスター

Tenere700_リヤ_伸び側減衰力アジャスター

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Tenere700_リヤ_圧側減衰力アジャスター

走ってみると、かなり柔らかく、ふかふかの乗り心地。

ここまで柔らかいと・・・と思い。

リヤサスプリロードを右(ハード側)に1クリック、リヤサグの基準値(私の)に戻してみます。

それでも若干、柔らかいので伸び側減衰を右(ハード側)に1クリック。

サスの動き、固さは減衰力を変更する前のレベルに戻った感じ。

走ってみると操縦性に大きく変化は無いものの変化したのは、ブレーキング時、リヤサスの伸びがやや遅くなり、フロントサスの沈み込みも少なく、ブレーキング時のバイク自体の姿勢が安定。

おかげで1次旋回(侵入時)にもスムーズに移行できます!!

サグが基準値に戻ったことで、ここまでバイク自体の姿勢が安定するとは、驚きました。

若干、2次旋回(立ち上がり)時にリヤサスが沈み気味なので、圧側減衰も右(ハード側)に1クリックして微調整。

このセッティングでオンロードを約300km走ってみましたが、う〜〜ん、良い感じ♪バンザ~イ

タイヤ空気圧は、すべてノーマル状態で行いました。

(変更その3)

今度はオフロード。

このままでは、サスが固いだろうと思ってましたが、案の定やや固め。

フロント伸び側減衰アジャスターをノーマル左(ソフト側)に1クリック、リヤ伸び側減衰アジャスターを左(ソフト側)に1クリック。

フロントタイヤの接地感は、このほうが上。

サグを基準値に戻した恩恵は、ここにも。

ブレーキング時の姿勢も安定、リヤサスの乗り心地も抜群、格段にオフロード走行時の不安感も減少しました。

(総評)

じっくり時間をかけてサスセッティングを煮詰めたおかげで大満足。

走りがより楽しくなりましたヽ(^o^)丿

自分好みの操縦性、乗り心地を手に入れる事ができました。

サスの動きがもう少し良ければ最高なんですけどね(^_^;)

サスセッティングの手順

前後プリロード調整(サグ出し)⇒リヤサス伸び側減衰力調整⇒リヤサス圧側減衰力調整⇒フロント伸び側減衰力調整⇒フロント圧側減衰力調整が良いと思います。

最初にも書きましたが

操縦性などに影響力が大きい順はプリロード調整>伸び側減衰力調整>圧側減衰力調整です。

リヤサスのセッティングはフロント側にも影響を与えるのでリヤから煮詰めたほうが無難ですね。

プリロード調整、伸び側減衰力調整をいじった時の変化は大きく、圧側減衰力調整は微調整と割り切って調整すると早くセッティングを出せると思います。

若かりし頃にサスの減衰力調整があれば・・・^^;

今や電子制御サスの時代ですが、マニュアルセッティングも楽しいですね。

減衰力調整はマイナスドライバー1本で行えるので、路面の状態、気分で変更したいと思います。

最終サスセッティング

体重+装備重量90Kg ガソリン満タン、タイヤ空気圧F:2.2kg/㎤、R:2.5kg/㎤

オンロード走行

フロントサス

圧側減衰力:ノーマルから左(ソフト側)に4クリック

伸び側減衰力: ノーマルから右(ハード側)に1〜2クリック

リヤサス

プリロード:ノーマルから右(ハード側)に4クリック

圧側減衰力:ノーマルから左(ソフト側)に1クリック

伸び側減衰力: ノーマルから左(ソフト側)に1クリック

オフロード走行

フロントサス

圧側減衰力:オンロード時と同じ

伸び側減衰力:ノーマル

リヤサス

プリロード:オンロード時と同じ

圧側減衰力:ノーマルから左(ソフト側)に2クリック

伸び側減衰力: ノーマルから左(ソフト側)に2クリック