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ロードバイク クリンチャーVSチューブレスタイヤ

自転車・パーツ

自転車用タイヤにはチューブラー、クリンチャー(一般的なチューブ入りタイヤ)、チューブレスタイヤなどが有りますが今回は改めてクリンチャータイヤとチューブレスタイヤを比較してみる事にしました。

チューブラータイヤは普通の人がパンク修理、脱着作業を行う上で問題が多い事から除外しました。昔は、これ一択だったんですけどね・・・

7年前、ロードバイク用のチューブレスタイヤ、対応ホイールが発売され乗り心地、転がり抵抗が少ない、パンクに強いと言う謳い文句の影響から新し物好きの私は一気に飛びつきました(^^;)交換してみると乗り心地は良いし良く転がる・・・。時代はチューブレスタイヤだ!と確信していました。しかし・・・

車やオートバイに乗る人にとってはチューブレスタイヤが常識でしょ?と思われるかもしれませんが自転車の世界は複雑です(笑)自転車の動力源は人ですしパンクする率も比較的高い傾向にあります。車やオートバイはパンクしづらい、パンクしてもスペアタイヤに交換すればOK(苦笑)走り続ける為にロードバイク乗りの人は、殆ど現場で修理している現状です。

今回は、こちらのサイトの記事を参考に私なりに転がり抵抗、耐パンク性などについて考察させて頂きました。ホイールは同一、タイヤは同一メーカー、最新の同じ銘柄でクリンチャーとチューブレスタイヤ、Schwalbe One 700×25Cで比較しています。

1.総重量(ホイール、タイヤ、チューブ等を含む重量、耐パンクシーラント無し)

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・Schwalbe One チューブレス 1.344g

・Schwalbe One クリンチャー ラテックスチューブ 1.323g

・Schwalbe One クリンチャー ライトチューブ 1.313g

・Schwalbe One クリンチャー スタンダードチューブ 1.343g

タイヤ重量は漕ぎ出しの重さに直結しますがチューブレスタイヤが重いと言う常識は有り得ませんね。スタンダードチューブとの比較では、ほぼ同じです。

2.転がり抵抗(プリロード42.5kg、速度29km/hでの必要W数)

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チューブレスタイヤはクリンチャータイヤと較べて転がり抵抗が有利と言われてきましたが空気圧120psi / 8.3barでもその差は0.5W(クリンチャータイヤ、スタンダードチューブと比較)、微々たるものです。クリンチャータイヤにライトチューブ、ラテックスチューブを使用すると立場は逆転、かなり転がり抵抗が軽減されます。ラテックスチューブとチューブレスタイヤを比較すると120psi / 8.3barでは1W、低圧の60psi / 4.1barでは2.1W違ってきます。2011~2013年、世界選手権個人TT(タイムトライアル)チャンピオンのトニー・マルティンが好んでクリンチャータイヤを使うわけです。

 チューブレスタイヤで時速29km/h、空気圧60psi(4.1bar)と120psi(8.3bar)とでは、一輪あたり4.5W、前後合わせると9.0W違います、スピードが半分の14.5km/hでも一輪あたり2.25W、前後合わせると4.5W違います。実際には前後の荷重バランスが4:6と考えても一輪当たり僅か2W違っても体感上は大きく感じるはずです。特に体重の重い人は・・・(苦笑)

こちらは、やや古いデーターですが・・・

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ちょっと騙されてた感がありますね(苦笑)どのサイトをみても転がり抵抗が優れているのはContinentalのクリンチャータイヤ。競っているのはSchwalbe、Continental GP4000Sが登場する以前はVittoriaのタイヤが優れていたようです。Continental GP TT、さすがTT(タイムトライアル)用のタイヤ、使ってみたくなりますね(^_^;

低圧で太めのMTB用タイヤでは圧倒的にチューブレスタイヤが有利です。

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3.耐パンク性

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 これもチューブレスタイヤよりもクリンチャータイヤのほうが耐パンク性が優れています。チューブレスタイヤは構造上、エア漏れを無くす為にタイヤのビート(タイヤがリムに嵌まる部分)が丈夫に作られています。タイヤ重量をクリンチャータイヤと同等にする為には他を削る必要が有ると思われます。トレッド(タイヤ接地面)を削れば当然、耐パンク性は落ちますね(苦笑)ただ最新のチューブレスタイヤはクリンチャータイヤと同等の耐パンク性を有しています。Schwalbe One TubelessとSchwalbe VGuard Clincher のFlat Testを比較してみて下さい。

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ロードバイクで、ちゃんと空気圧管理をして普通の舗装路を走る分にはクリンチャータイヤの耐パンク性で充分では?特に自分でチューブ交換が可能な人なら、そんなに耐パンク性を重視しなくても良いのでは?むしろ転がり抵抗、乗り心地に振ったタイヤの方が幸せになれるのでは?と思います。

チューブレスタイヤは異物が刺さってもエア抜けが遅い、チューブが無いのでチューブの嚙み込みパンクが無いというメリットも有ります。多くのチューブレスタイヤがパンク防止剤(シーラント)注入を推奨していますがビートからのエア漏れ防止、耐パンク性の向上の為と考えると今のチューブレスタイヤはチューブレスじゃ無くチューブレスレディ(準拠)そのものです。シーラントはリムにダメージを与える物も有ります。

自分でチューブ交換が出来ない、極力、パンクのリスクを減らしたい方にはチューブレスが良いと思います。クリンチャー、チューブラータイヤはチューブが有るからパンクするわけでチューブの無いチューブレスはパンクに対して最も強いと考えられます。突き刺しパンク以外では・・・(苦笑)チューブはタイヤほど耐パンク性は有りません。

4.乗り心地

チューブレスタイヤの乗り心地を凌駕するクリンチャータイヤは、たくさん有ると思います。Michelin Pro4 Service Courseなど。チューブを軽量でしなやかな物に替えれば乗り心地の向上、転がり抵抗の軽減も得る事が出来ます。先日、本中華1号のタイヤをSchwalbe One クリンチャーに交換しましたが乗り心地の良さに驚きました。

5.脱着性

チューブレスタイヤの脱着はタイヤビートを強力に作ってある為にクリンチャータイヤと較べたら・・・。皆さん、苦労されているようですね(^^;; パンクしてもチューブ交換さえすれば、すぐに走り出せるクリンチャータイヤに分があると思います。私自身、チューブレスタイヤを履いた自転車に乗る時にも念の為、必ずチューブを携行していますが、本末転倒のような気もします。

6.コスト

クリンチャータイヤに較べるとチューブレスタイヤは1本当たり2.000円は割高。チューブを買っても耐摩耗性を考えても掛かるコストは高くなります。クリンチャータイヤは星の数ほど製品が豊富で用途に合った選択肢も拡がります。

 7.まとめ

転がり抵抗が低くて乗り心地が良くてパンクにも強いのはチューブレスタイヤと刷り込まれて?いましたが実は違っていたのですね(; ̄ー ̄川 

私は以上の事から現状ではクリンチャータイヤ+軽量・ラテックスチューブを選択します。

最後に

チューブレスタイヤのメリットが生かされるのは空気圧が低く太いタイヤ、チューブの嚙み込みパンクの心配が無い荒れた路面を走行する場合。低圧でも比較的転がり抵抗が少なく自動車、オートバイ、MTBでは、そのメリットが生かされますが空気圧が高く細いロードバイクでは転がり抵抗、重量に於いて余りメリットがありません。Michelin、Continental、Panaracer、Bridgestone等の大手メーカーさんがロードバイク用チューブレスタイヤを発売していませんし、これからもその可能性は低いかもしれません。チューブがパンクするクリンチャータイヤはメーカーさんの大事な収益源となりますからね(苦笑)

いずれチューブレスタイヤがクリンチャータイヤに取って代わると思いますが、もう少しかかるような気がします。