☆ Everyday bicycle life(毎日自転車生活) ☆

自転車・オートバイに関わること全般を気ままに書いてます(^^;

e-MTB YPJ-XC 標準ホイールはチューブレス対応だった(^^;;

YPJ-XCのタイヤをチューブレス化したいと思い、ホイール交換を考えていました。

YAMAHAとして公式には標準装着のホイールがチューブレスタイヤ対応ホイールで有ることを唄っていません。

最近のMTBホイールは、ほとんどチューブレス対応。

試しにタイヤの空気を抜き一部、タイヤのビートを落して確認してみるとチューブレス対応リムでは、ありませんか\(^_^)/ばんざーい

チューブレス対応リムはタイヤのビート部分がのる段差が存在します。クリンチャータイヤ用のリムには、この段差がありません。

クリンチャータイヤ用のリムでもチューブレス化は可能ですが、走行中にタイヤの空気が急激に抜けた場合、タイヤがリムから外れてしまう危険性が有ります。

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それならば話は早い!(笑)パーツも揃っているので、まずは前輪から。

1.ホイールの脱着

ハンガーラックをフロントフォークとフレームの間にかませて前輪を浮かせました(^^;;

後輪は、自転車を逆さまにして取外し・・・

重量級のe-MTBはバッテリーを外しても作業が大変です・・・

タイヤはタイヤレバーを使わなくても簡単に脱着が可能でした。

上の画像は元のリムテープを外した状態です。元のリムテープ幅は23mm。

手持ちのSTAN'S Notubesチューブレス用リムテープの幅は24mm。

リムテープの幅はリムの内幅 + 2〜3mmぐらいが理想です。

2.リムテープの貼り方

リムテープを貼る部分をパーツクリーナーなどで必ず脱脂

チューブレスタイヤ用のリムテープは薄く糊がついています。

リムテープは右手で軽く引張ながら位置決めしたあと左手親指を使ってテープに入り込んだ空気を抜きながら、リムにテープを密着させますシワになると、その部分からエアー漏れしやすいので慎重に行います。

失敗してもその部分だけ剥がして貼りなおせば大丈夫です。

ロード用のリムならニップル穴が無いホイールも有るので、リムテープは必要有りません。

MTBなら一重巻き、ロードは高圧なので二重巻き、巻き始めはバルブ付近、バルブの反対側どちらでも お好みで。

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これは良くない例。

リムの凹部分に密着させる必要性があります。このままタイヤを組んでしまうとリムテープにシワができてエアー漏れの原因となります。

3.チューブレスバルブ装着

リムテープのバルブ部分に穴を開けます。爪楊枝で小さい穴を開けてから、バルブを軽く押し込みながらバルブナットで固定します。

バルブ、ゴム部分とリムテープ接触する面にはタイヤシーラントを軽く塗り、バルブナットはOリング付の物を選ぶと良いと思います。バルブ根元からもエアーが漏れるので、その対策です。

バルブはバルブコアが外れる物のほうがタイヤシーラントを入れる時の作業性が随分違います。今回使ったチューブレスバルブはリムテープと同じく、STAN'S NO TUBESを使用しました。 バルブコア外しが付属したチューブレスバルブもあります。

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4.タイヤのビート出し

タイヤをホイールに組込んでから、タイヤシーラントを注入する前にタイヤのビート出しを行います。今回は中性洗剤を薄めた物を使わず、柔らかめのグリスをタイヤのビートに塗りました。

普通のフロアポンプで簡単にビートは出ましたが、出ない場合はCO2インフレーター。エアータンク付のフロアポンプも有りますが、なかなかのお値段。

5.タイヤシーラント注入

チューブレスバルブのバルブコアを取り外してからタイヤシーラント注入

タイヤシーラントは、CaffelatexとSTAN'S Notubesを使用しましたが、どちらも一長一短ですね。

Caffelatexはバルブコアを外さなくても別売りのインジェクターを使えば注入できる、中性でリムを傷めないなどの特徴が有ります。

対してSTAN'S Notubesはシーリング性能は上ですが、配合されているアンモニアがリムに対して攻撃性があり、リムが腐食する場合があるようです。

実際に匂いを嗅いでみましたが、アンモニア臭は、ほとんど無く、以前と比べて改良されたのかも?

STAN'S Notubesのシーラントには、白い小さな粒々(直径 約1mm)が入っていますが、容器を振ってよく混ぜないと底に沈殿しやすいようです。

この小さい粒々が穴を塞ぐために、より効果を発揮するようです。Caffelatexには入っていませんが、昨年、強化材として追加発売されています。中身は、ほぼ同様の物でした(^_^;) お米を入れる人も・・・

 

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注入器は、エフェットマリポサ(effetto mariposa) Caffelatex(カフェラテックス) インジェクターを使いましたが、百均のシリンジでも代用可能です。

MTBはロードに較べてタイヤが太いので、注入量は、ほぼ倍。

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6.エアー充填

バルブコアをしっかり取付けてから、バルブ位置は12時にセット、6時の位置だとシーラントが吹き出てくる恐れが有ります。

タイヤのビートが上がっている状態で、ある程度、空気が入ったら、ホイールを回転させたり、横に寝かせたりして、シーラントをタイヤ全周に行き渡るようにします。

エアー漏れの酷いところは、ホイールを寝かせ、中のシーラントを浴びせるようなイメージで。

今回、エアー漏れが多かったところは、バルブ周り、リムジョイント部分。

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一気に規定圧までエアーを充填せずに何回かに分けてシーラントがタイヤ全体に行き渡るようにすれば労力も少なく済み、確実にエアー漏れしにくくなります^_^;

7.空気圧のチェック

約30分ほど放置してから空気圧をチェック。台所のシンクに水を溜めてホイールごと浸けてエアー漏れをチェックしても良いと思います。

エアー漏れが無ければ、自転車にホイールを取付けて、近場で試走して異常が無ければOKです。シ-ラントのシーリングが安定するまで数日、かかります。数日ごとに空気圧のチェックを行ってください。

8.注意事項

・タイヤシーラントを入れてから、CO2インフレーターの使用は厳禁です。

 出先でのパンクを想定してCO2インフレーターを使ってみました。

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シーラントが見事に固まりました(^_^; 炭酸ガスをシーラントに浴びせると固まるみたいです。バルブコアにシーラントが付着しているとバルブが固着してエアーを補充できなくなる恐れもあります。

パンクしてシーラントでエアー漏れが止まらない時は、シーラントを追加するか、バルブを外してタイヤにチューブを入れた方が確実で作業時間も早いです。

またタイヤのビートがリムの内側に落ちてしまったら、携帯用のポンプでは、残っているシーラントが災いして、まずビートが上がりません。この点がチューブレスレディタイヤの弱点。チューブの携行は必須です

CO2インフレーター対応のタイヤシーラントがフィニッシュラインから発売されていますが、シーリングにやや難ありと評価は、あまり芳しくありません。

・屋内でタイヤの脱着を行うと、お解りでしょうが悲惨な結果を招きます。

再作業の際は、中性洗剤などでタイヤやホイールに残ったシーラントを洗い流す必要があります。

9.チューブレス化のメリット

チューブレスvsラテックスチューブvsブチルチューブ、転がり抵抗比較

www.bicyclerollingresistance.com

総重量の低減、転がり抵抗の減少、耐パンク性の向上(リム打パンクなど)、乗り心地の向上が得られます。

実際に走行してみると最大空気圧でのピッチングが軽減、乗り心地が、かなり良くなりました。漕ぎ出しも軽くなり速度維持も楽になりました。

リムテープを貼ってチュ-ブレスレディタイヤでチューブレス化しましたが、かなり繊細な作業が必要でした。

 ※補足

GRK 電動自転車対応修理台 WST-DX

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自転車をフレームの三角部分で支えます。日常的なメンテなら、これで充分。

高さ調整可能。