☆ Everyday bicycle life(毎日自転車生活) ☆

自転車・オートバイに関わること全般を気ままに書いてます(^^;

自転車のフレームサイズ選びに迷ったら SizeMyBike

あなたの自転車のフレームサイズ、身体に合ってますか?

大きすぎても小さすぎてもパフォーマンスの低下や身体の痛みに繋がります。

熟練者にポジションを見て貰って自分に合ったポジションを自分なりに見つけるには、かなりの時間を要します。

私自身、Y’sロード、バイオレーサーで測定して貰った事も有りますが、「自分のポジションのひな形」として有効活用できるアプリだと思います。

SizeMyBike

iTunes@600円

https://itunes.apple.com/jp/app/sizemybike/id358183415?mt=8

Google Play@536円

https://play.google.com/store/apps/details?id=org.canouet.android.smb&hl=ja

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1.アプリトップ画面 2.+ボタンでユーザーの追加 3.適当にニックネームを入力後、Save

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4.Your Dimensionsをタップ 5.mm単位で順に数値を入力後、Done 6.選択ユーザーの自転車絵文字をタップ

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7.MTB、Roadの中から選択すると 8.自分に合ったフレームサイズ、各数値が表示されます。

RoadだとComfort(コンフォート)、Performance(パフォーマンス)、Urban(アーバン)を選択できます。

普通の人はComfort、レース指向の人はPerformance、クロスバイクはUrbanを。

バイオレーサーの値と遜色ありません(^^;) バイオレーサーは、もう少し細かく値が出ますが、これで充分ですね。サドル高など厳密に合わせるならクリートの厚み、シューズの厚み等も考慮すれば完璧です。

無料のLite版も有りますがフレームサイズのみ表示されます。

懐疑的な方も多いと思いますが同様な事はShimano、Specializedも行っています。機会が有れば、ご自分のバイクを再セットしてみて下さい。自然なポジションで、驚きますよ(^_^)

R'AIR VS Michelin ラテックスチューブ その1

ようやく暖かくなってきたので本中華1号のチューブをR’AIRからMichelinラテックスチューブに交換しました。

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チューブ交換には新たに2つの新兵器を使用しました。

一つはLEZYNE POWER LEVER XL 2本セット@630円

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レバー先端の形状がチューブを傷めないような形状&柄が長めでビートの堅いタイヤでも少ない力で楽に作業できます。

もう一つはお化粧用パフ 2個入り@250円

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タイヤの内側などにシッカロールを塗るには最適の大きさで2個入り、敏感なタイヤにも優しく塗り塗りできます(笑)

チューブ交換は宅内作業場。Michelinラテックスチューブにはタイヤとの張り付き防止の為、白い癒着防止保護剤が塗られていますがチューブと接する部分、タイヤ内側とリムにもシッカロールを塗りました。塗ってないと約3ヶ月くらいでもタイヤとチューブが癒着し始めます。

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台所でタイヤをお鍋の柄に引っ掛けて塗りました。薄く綺麗に塗れますね。床にシッカロールをこぼすと大変滑りやすくなりますので、ご注意を(^_^;)

・R’AIRとの比較

R’AIRと較べるとチューブの肉厚が厚く触った感じではR’AIRのほうが、よりしなやかに感じます。重量は23C用のチューブでも28C用R’AIRと同等の84gでした。同じサイズならR’AIRが10g以上軽いようです。

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組込に関しては薄いR’AIRよりも気を遣いませんが内径が少し小さめ?のような気がしました。チューブにタイヤビートが噛んでも色が違うので解りやすい(苦笑)ですね。

組込後、R’AIRと同じ空気圧、F 7.5bar、R 8.0bar(体重が重めなので・・・)で近所を試運転しましたが漕ぎ出し、走行感は若干、軽め、乗り心地に関しては大差が無いように感じました。劇的に変わるかなと思いましたがR’AIRからの変更なので変化は少なかったようです(^^;)

次回は、ひび割れた荒れた舗装を含む、いつものテストコースを走りインプレしたいと思っています。

冬の自転車ウェアー インナー編

暑がり寒がり汗かき、今年の冬は寒くなるのも早く北陸では、お天気も悪い・・・

せめて寒さ&汗冷え対策を少し考えてみました。

冬のインナーって合わせるのが難しいですね。寒すぎるのも困るし、かと言って汗をかいて汗冷えするのも考えものです。今回は手持のレイヤーと新規に購入した物を比較してみました。

1.温度環境  気温4℃、湿度60%前後

2.使用インナー アッパー(ロアーは同一メーカー品を使用)

 ・OUTWET WP3Zip 2009 @10.500円 廃版

 ・XTERRA  HOT XTERRA T22 2014@1.000円

 ・TESLA OVER HEAT TX2 2014@2.580円

3.使用ジャケット、ビブタイツ、防風アイテム

 ・Pearl Izumi  Premium Windbreak Jacket 1500BL(0℃帯)2009

 ・Pearl Izumi  Windbreak Bib Tights T6000-3D(5℃帯)2009

 ・PEARL IZUMI 480 インナーウォーマ 2014@3.000円前後

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●OUTWET  WP3Zip 2009

 イタリア製、フリーサイズ。購入後、5年経過しましたが、いまだ現役(^_^; 生地の感触は表、裏生地も起毛っぽく肌触りが着心地の良さは一般の下着と何ら変わりません。

 素材:dryan ポリプロピレン90% 、ポリウレタン10% 

  dryanの特徴

  ・重量 同じ衣服でウールより32%、ポリエステルより34%軽量

  ・通気性 dryanを100とするとポリエステル80、ナイロン79、綿67、ウール62

  ・熱拡散 dryanを6とするとポリエステル7、ウール7.3、ナイロン11、綿17.5

  ・水分吸収 dryanを0.13とするとポリエステル0.72、ナイロン2.10、綿7.30、ウール13.90

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●XTERRA HOT XTERRA T22

 ベトナム製。驚くべきコストパフォーマンス、1着1.000円ですよ奥さん!(笑)肌触りもまずまずで暖かい。しかもユニクロのように汗で蒸れる事も有りません。生地の厚みはWP3Zipと同等です。普段着の冬用インナーとして常時、活用しています。

 素材:ポリエステル92%、ポリウレタン8%

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●TESLA OVER HEAT TX2

 ベトナム製。他の製品と較べると若干、生地が厚めで強つきますが、そんなに不快では有りません。全体的な印象はHOT XTERA T22の生地やや厚めVerと言った感じです。ただ、ちょっとお高いなりに裁断が工夫され脇から腰にかけて絞りが入り、より体型にフィットします。

 素材:ポリエステル92%、ポリウレタン8%

 

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 4.実走行での使用感

・暖かさ TESLA>OUTWET≧XTERRA

 一番、暖かく感じるのはTESLA。他の製品よりも1~1.5℃は暖かく感じます。気温4℃の中、どの製品も走行しているとジャッケットのベンチレーターを開けていないと汗をかき、蒸れてくるほどです。ジャケットの上にウィンドブレーカーを羽織る必要も無く気温0℃前後でも快適に走れそうです。

・蒸れ OUTWET≦XTERRA≦TESLA

 蒸れが少ないのはOUTWETですが、それほど大差、有りません。どの製品も休憩時に汗冷えして寒さで震える事も有りませんでした。蒸れに関してはジャケットのファスナーを開けて、こまめに温度調整すれば全く問題の無いレベルです。

5.注意点

 XTERRA、TESLAの両製品は色落ちが激しく、色移りしないように黒い物と洗濯する事をお奨めします。XTERRAは色の選択で白も選べます。またアッパーは袖、ロアーは丈の長さが短く手首、足首まで完全にカバーする事が出来ませんがアッパーの着丈は充分で乗車姿勢を取っても背中が出る事が有りません。OUTWETは袖、丈の長さも充分です。どの製品も洗濯して、すぐ乾きます(苦笑)化繊アレルギーが心配な方にはOUTWETをお奨めします。

6.総評

 どの製品もジャケット+インナーウォーマーとのマッチングが良く、お腹の冷えも無く総じて快適でした。ユニクロ等のインナーと較べると生地の厚みは、遙かに薄くても暖かさは充分で蒸れない。コンプレッションも低く普段着用として超お奨めです(^_^)

着心地の良さでOUTWET、コストパフォーマンスではXTERRA、暖かさではTESLA。

冬でもウィンドブレークジャケット、ビブタイツとインナーの2枚で快適に走行出来るのは有難いですね。休憩時や寒い時には薄手でコンパクトに収納出来るウィンドブレーカーを携行すれば完璧です。

ただ自転車で気温が8℃以上に上がると、この構成では暑すぎますのでご注意を(苦笑)

Shimano BR-CX77 メカニカル・ディスクブレーキ

本中華1号のブレーキキャリパーを換装しました。選んだ商品は、Shimano BR-CX77シクロクロス用機械式ディスクブレーキ。

メタルパッド仕様とレジンパッド仕様が有りますが今回は雨天走行を考慮してメタルパッド仕様を選択しました。

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作業手順

※作業前に必ずブレーキローターを新品もしくは、ローターの歪みを修正して下さい。

1.ブレーキパッドのクリアランス調整

キャリパーをフレームに取付ける際には、ディスクブレーキローターがキャリパーの ロータースリット中央に位置するように調整する必要が有ります。

最初にブレーキパッドのクリアランスをディスクブレーキローターに対して左右均等になるよう調整します。

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アーム調整ねじパッド調整ねじを回し調整します。アーム調整ネジを締め込む、パッド調整ねじを右に回すとブレーキパッドがせり出してきます。

キャリパーのロータースリットにディスクブレーキローターの厚みに近い3mmアーレンキーをはさみ、目視でロータースリット中央位置に来るようにアーム調整ねじ、パッド調整ねじを回し調整します。パッド調整ねじはAvid BB5、BB7同様、ノッチ式で回すごとにコツンと節度があります。1ノッチずつ回して下さい。

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この調整を行う事によってブレーキパッドのクリアランスがブレーキローターに対して左右均等になります。左右、不均等だと片側のブレーキパッドが異常摩耗する原因となります。

2.ブレーキキャリパーの取付

フレームにブレーキキャリパーを取付けします。キャリパー固定ボルトは、キャリパー本体が、ぐらつかない程度に仮止めします。ブレーキケーブルをとおしケーブル固定ボルトで固定します。Avid BB5、BB7に必要なキャリパー固定ボルトにワッシャーを挟む必要が無くコンパクトに収まります。

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ブレーキレバーを数回、握りケーブルの遊びを取ります。次にブレーキレバーを握った状態でキャリパー固定ボルトを交互に締め本締めします。ブレーキレバーをタイラップ等で固定すると両手が使えますよ。

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この作業により、キャリパーはディスクブレーキローターに 対して平行に取付けられます。この作業を行わないとブレーキローター、ブレーキキャリパーに過大な力がかかり、トラブルの原因となります。

3.ブレーキ調整

ホイールが回転する事を確認し最初にパッド調整ねじを時計方向に回しブレーキパッドがブレーキローターに接触しホイールの回転が鈍くなったら、反時計方向に1~2ノッチ戻しホイールがスムーズに回転するようにします。必ず工具がホイールに巻き込まれないように1ノッチずつ回し確認して下さい。

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 ブレーキレバーの遊びが多い場合、ケーブル固定ボルトを緩めケーブルの張り直しを行った後、アーム調整ねじで微調整すると好みのブレーキレバーの遊びが得られます。ホイールの回転に支障が無いように調整して下さい。後々の調整を考えるとドロップハンドルだとケーブルアジャスターをブレーキケーブルラインに入れた方が調整は楽ですね。

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最後にキャリパー固定ボルトの緩み止めキャップの取付をお忘れ無く!

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自転車 温度帯別レイヤリング

温度帯別レイヤリング一覧表を作ってみました。

運動強度、年齢、天候等によってレイヤリング(積み重ねる)は異なってきます。個人の覚え書用に作成しましたが逐次、変更する予定です。無理せずマイペース走行が主体です。

実走行後、その日のレイヤリングデーターを元にExcelで作成しています。

基本、半袖ジャージ、インナーウェアで温度調整、温度によってアームウォーマー等を追加する形を取っています。このほうが費用も掛からず温度調整も容易になります。

インナーは紫外線対策で長袖もしくは七分丈を使用。

レイヤリング、難しいですが温度帯別レイヤリング一覧表をWordやExelで作っておくと「今日は何を着て行こう?」って迷わずに済むので、お奨めです(^_^)

(クリックすると拡大します)

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2015年9月16日現在

・使用インナー

 春・秋  おたふく手袋 ボディタフネス ハイネックシャツ

      OUTWET EP3

      おたふく手袋 ボディタフネス ロングタイツ

      SKINS ロングタイツ

      裏起毛アーム・レッグウォーマー

 夏    おたふく手袋 ボディタフネス 冷感ハイネックシャツ

      OUTWET LP1

      おたふく手袋 パワテコ 冷感七分丈パンツ

      おたふく手袋 ボディタフネス 冷感 パワーストレッチ ロングパンツ

      おたふく手袋 冷感アームカバー

 冬     XTTERA HOT XTTERA ハイネックシャツ

       OUTWET WP3 Zip

       XTERRA HOT XTERRA ロングタイツ

       Monbel ジオライン クール メッシュ(重ね着、ミッドレイヤー用)

       Pearl Izumi インナーウォーマー

      ハーフ・フルシューズカバー

・使用ソックス

 春・秋  おたふく手袋 絹の力

      CRAFT コンプレッションソックス

 夏    X-Socks  BIKING ULTRA LIGHT

 冬    おたふく手袋 サーモソックス

 ・使用アウター

 春・秋  Pearl Izumi ウィンドベスト

 冬    Pearl Izumi プレミアム ウィンドブレークジャケット(0℃帯)

      Pearl Izumi ウィンドブレークビブタイツ(5℃帯)

・夏専用ジャージ(酷暑用)

      ASSOS SS13 Summer Jersey

      Pearl Izumi UVフレスコJersey

・レインウェア

      Monbel ドライライトテック バイシクルレインジャケット・パンツ

インナーウェアは自転車に限らず普段着としても使っていますが快適です(^^;)

Michelin ラテックスチューブ

Panasonic R’AIRを使ってきましたが、こちらにこんな記事が・・・

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Panasonic R’AIR、最強のチューブだと思っていましたが・・・。転がり抵抗はラテックスチューブには、かなわない・・・。同じ軽量ブチルチューブのContinental Race 28 Lightと同等です。

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一般的なブチルチューブとラテックスチューブとで、どれだけ違いが出るか?はこちらの記事が参考になります。

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同じ自転車、ホイール、空気圧100psi /6.9bar、同じ地点から下り、GPSで6回計測した平均値。Michelin Pro4 Service Courseのデーターに注目して下さい。チューブ交換だけで到達距離6.06m、Ave 0.67km/h、Max 1.02km/h向上していますね。

私が使ったタイヤで比較してみると

(プリロード42.5kg、速度29km/h、空気圧120psi / 8.3bar)での必要W数)

  R’AIR(W) Latex(W)
Continental GP 4Season 700×28C 260g    13.2     -
Schwalbe One 700×25C 225g    11.5    10.8

※4Seasonの数値は推定値(Continental GP4000と同程度のようです)

転がり抵抗が1.7W減少した事により平均スピードがアップ!

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大して違いが無いように見えますが組合わせるタイヤ、上り下りを含めたコースで乗り味を含めて違いを実感している私としては0.7Wの違いに興味津々です(笑)

前置きが非常~~に長くなりましたが選んだラテックスチューブは、Michelin AIRCOMP Latex 実測重量84g(バルブキャップ込み)@3.280円(2本セット)

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SOYO、Vittoriaからもラテックスチューブは発売されていますがSOYOは、さすがにお高い、Vittoriaよりも品質が安定していると言われるMichelinを選んでみました。ただバルブコアが外れずチューブにシーラントの注入が出来ません。SOYO、Vittoriaのラテックスチューブはバルブコアが外せるようです。

しか~し、これを使えばOKです(笑)チューブ交換できない人、急いでいる時は応急処置ですがパンク修理が可能です。大きい穴には✖、確実性を求めるならチューブ交換ですね。

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左:Hutchinson Fast’air@1.512円、右:マルニ(Maruni) QUICK SHOT@1.009円

どちらもバルブコアを外さず簡易パンク修理、サイズ的にもコンパクトでツール缶にも収まります。Hutchinson Fast’airは持っていますが実際に使った事は有りません・・・(^^;;

チューブラー、チューブレスタイヤにも使えるようですが・・・

参考サイト

ヴィットリア ラテックスチューブのお話

http://www.vittoriajapan.co.jp/topics/2013/05/20/01-3/

ヴィットリア純正シーラント剤「PIT STOP TNT EVO」のインストール手順

http://youtu.be/m9yZ5uSgFEM

シーラント剤 定期的な補充が必要、リムを傷める物も有るようです。

http://goo.gl/uxhX1D

天候不順の為、インプレはいつになる事やら・・・(´Д`)

ロードバイク クリンチャーVSチューブレスタイヤ

自転車用タイヤにはチューブラー、クリンチャー(一般的なチューブ入りタイヤ)、チューブレスタイヤなどが有りますが今回は改めてクリンチャータイヤとチューブレスタイヤを比較してみる事にしました。

チューブラータイヤは普通の人がパンク修理、脱着作業を行う上で問題が多い事から除外しました。昔は、これ一択だったんですけどね・・・

7年前、ロードバイク用のチューブレスタイヤ、対応ホイールが発売され乗り心地、転がり抵抗が少ない、パンクに強いと言う謳い文句の影響から新し物好きの私は一気に飛びつきました(^^;)交換してみると乗り心地は良いし良く転がる・・・。時代はチューブレスタイヤだ!と確信していました。しかし・・・

車やオートバイに乗る人にとってはチューブレスタイヤが常識でしょ?と思われるかもしれませんが自転車の世界は複雑です(笑)自転車の動力源は人ですしパンクする率も比較的高い傾向にあります。車やオートバイはパンクしづらい、パンクしてもスペアタイヤに交換すればOK(苦笑)走り続ける為にロードバイク乗りの人は、殆ど現場で修理している現状です。

今回は、こちらのサイトの記事を参考に私なりに転がり抵抗、耐パンク性などについて考察させて頂きました。ホイールは同一、タイヤは同一メーカー、最新の同じ銘柄でクリンチャーとチューブレスタイヤ、Schwalbe One 700×25Cで比較しています。

1.総重量(ホイール、タイヤ、チューブ等を含む重量、耐パンクシーラント無し)

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・Schwalbe One チューブレス 1.344g

・Schwalbe One クリンチャー ラテックスチューブ 1.323g

・Schwalbe One クリンチャー ライトチューブ 1.313g

・Schwalbe One クリンチャー スタンダードチューブ 1.343g

タイヤ重量は漕ぎ出しの重さに直結しますがチューブレスタイヤが重いと言う常識は有り得ませんね。スタンダードチューブとの比較では、ほぼ同じです。

2.転がり抵抗(プリロード42.5kg、速度29km/hでの必要W数)

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チューブレスタイヤはクリンチャータイヤと較べて転がり抵抗が有利と言われてきましたが空気圧120psi / 8.3barでもその差は0.5W(クリンチャータイヤ、スタンダードチューブと比較)、微々たるものです。クリンチャータイヤにライトチューブ、ラテックスチューブを使用すると立場は逆転、かなり転がり抵抗が軽減されます。ラテックスチューブとチューブレスタイヤを比較すると120psi / 8.3barでは1W、低圧の60psi / 4.1barでは2.1W違ってきます。2011~2013年、世界選手権個人TT(タイムトライアル)チャンピオンのトニー・マルティンが好んでクリンチャータイヤを使うわけです。

 チューブレスタイヤで時速29km/h、空気圧60psi(4.1bar)と120psi(8.3bar)とでは、一輪あたり4.5W、前後合わせると9.0W違います、スピードが半分の14.5km/hでも一輪あたり2.25W、前後合わせると4.5W違います。実際には前後の荷重バランスが4:6と考えても一輪当たり僅か2W違っても体感上は大きく感じるはずです。特に体重の重い人は・・・(苦笑)

こちらは、やや古いデーターですが・・・

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ちょっと騙されてた感がありますね(苦笑)どのサイトをみても転がり抵抗が優れているのはContinentalのクリンチャータイヤ。競っているのはSchwalbe、Continental GP4000Sが登場する以前はVittoriaのタイヤが優れていたようです。Continental GP TT、さすがTT(タイムトライアル)用のタイヤ、使ってみたくなりますね(^_^;

低圧で太めのMTB用タイヤでは圧倒的にチューブレスタイヤが有利です。

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3.耐パンク性

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 これもチューブレスタイヤよりもクリンチャータイヤのほうが耐パンク性が優れています。チューブレスタイヤは構造上、エア漏れを無くす為にタイヤのビート(タイヤがリムに嵌まる部分)が丈夫に作られています。タイヤ重量をクリンチャータイヤと同等にする為には他を削る必要が有ると思われます。トレッド(タイヤ接地面)を削れば当然、耐パンク性は落ちますね(苦笑)ただ最新のチューブレスタイヤはクリンチャータイヤと同等の耐パンク性を有しています。Schwalbe One TubelessとSchwalbe VGuard Clincher のFlat Testを比較してみて下さい。

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ロードバイクで、ちゃんと空気圧管理をして普通の舗装路を走る分にはクリンチャータイヤの耐パンク性で充分では?特に自分でチューブ交換が可能な人なら、そんなに耐パンク性を重視しなくても良いのでは?むしろ転がり抵抗、乗り心地に振ったタイヤの方が幸せになれるのでは?と思います。

チューブレスタイヤは異物が刺さってもエア抜けが遅い、チューブが無いのでチューブの嚙み込みパンクが無いというメリットも有ります。多くのチューブレスタイヤがパンク防止剤(シーラント)注入を推奨していますがビートからのエア漏れ防止、耐パンク性の向上の為と考えると今のチューブレスタイヤはチューブレスじゃ無くチューブレスレディ(準拠)そのものです。シーラントはリムにダメージを与える物も有ります。

自分でチューブ交換が出来ない、極力、パンクのリスクを減らしたい方にはチューブレスが良いと思います。クリンチャー、チューブラータイヤはチューブが有るからパンクするわけでチューブの無いチューブレスはパンクに対して最も強いと考えられます。突き刺しパンク以外では・・・(苦笑)チューブはタイヤほど耐パンク性は有りません。

4.乗り心地

チューブレスタイヤの乗り心地を凌駕するクリンチャータイヤは、たくさん有ると思います。Michelin Pro4 Service Courseなど。チューブを軽量でしなやかな物に替えれば乗り心地の向上、転がり抵抗の軽減も得る事が出来ます。先日、本中華1号のタイヤをSchwalbe One クリンチャーに交換しましたが乗り心地の良さに驚きました。

5.脱着性

チューブレスタイヤの脱着はタイヤビートを強力に作ってある為にクリンチャータイヤと較べたら・・・。皆さん、苦労されているようですね(^^;; パンクしてもチューブ交換さえすれば、すぐに走り出せるクリンチャータイヤに分があると思います。私自身、チューブレスタイヤを履いた自転車に乗る時にも念の為、必ずチューブを携行していますが、本末転倒のような気もします。

6.コスト

クリンチャータイヤに較べるとチューブレスタイヤは1本当たり2.000円は割高。チューブを買っても耐摩耗性を考えても掛かるコストは高くなります。クリンチャータイヤは星の数ほど製品が豊富で用途に合った選択肢も拡がります。

 7.まとめ

転がり抵抗が低くて乗り心地が良くてパンクにも強いのはチューブレスタイヤと刷り込まれて?いましたが実は違っていたのですね(; ̄ー ̄川 

私は以上の事から現状ではクリンチャータイヤ+軽量・ラテックスチューブを選択します。

最後に

チューブレスタイヤのメリットが生かされるのは空気圧が低く太いタイヤ、チューブの嚙み込みパンクの心配が無い荒れた路面を走行する場合。低圧でも比較的転がり抵抗が少なく自動車、オートバイ、MTBでは、そのメリットが生かされますが空気圧が高く細いロードバイクでは転がり抵抗、重量に於いて余りメリットがありません。Michelin、Continental、Panaracer、Bridgestone等の大手メーカーさんがロードバイク用チューブレスタイヤを発売していませんし、これからもその可能性は低いかもしれません。チューブがパンクするクリンチャータイヤはメーカーさんの大事な収益源となりますからね(苦笑)

いずれチューブレスタイヤがクリンチャータイヤに取って代わると思いますが、もう少しかかるような気がします。