自転車のホイールバランス
先日、御大のお店からの帰路、某所の下り坂。
何気に坂を下っているとリヤ周りから、かなりの振動が発生。
40km/h以上の速度域から速度が上がるほど大きくなってきます。
そういえば、ワークスタンドでディレイラー調整の時、アウタートップでクランクをガンガン回した時にも同じような振動を感じたことを思い出しました。
自転車のホイールバランスなんて考えた事も無かったのですが試しにホイールバランスを取ってみることにしました。
・作業工具
スタンド、ガムテープ(目印用)、ドライバー(振動を与えます)、一円玉(重さが1g、仮付けウエイト用)数枚
・作業手順
1.自転車からクイックレリーズごとホイールを外しスタンドにセットします。
2.軽くホイールを回して止まった位置の真下が一番、重い所です。止まってからスタンドにドライバーの柄の部分などで軽く振動を与えます。振動を与えることで、再びホイールが回転し、より正確に重い所を見つけることが可能です。数回繰り返して重い所を特定します。バルブ近辺が重いですね。
3.一番重い所(真下)と対角線上の反対側(一番軽い所、真上)に目印用のガムテープを貼ります。まず一円玉、一枚(1g)をホイールの真上にガムテープで仮固定し2の作業を繰り返します。
4.真下、目印用のガムテープを貼った位置に変化が無ければ、まだホイールバランスが取れていないことになります。さらに一円玉の枚数を増やし2の作業を繰り返し様子を見ます。もし一円玉を張った真上の部分が真下に来るようならウエイトが重すぎる事になります。適当な0.5gの物が有れば増やした一円玉と差し替えて2の作業を繰り返します。振動をスタンドに与えてもホイールが回転しないようになればOKです。
5.ウエイトの重さが判明したら、さすがに一円玉を張っておくわけには、ゆかないので(ネタ、緊急用?に残しても良いですが)、今回はゴルフクラブ用鉛シートを塗装して貼付けました。ハサミで簡単に切れます。同じメーカーから鉛テープも出てますね。貼付け部分はブレーキクリーナーで脱脂しました。
このホイールにはフロント0.5g、リヤ2.5gのウエイトが必要でした。0.5g程度のウエイトなら、そんなに影響はないかもしれません。
作業完了後、自転車にホイールを戻しワークスタンドでクランクを回してみると振動は激減。これには驚きました(゚o゚;; 2.5gの力は偉大です。
手持ちのカンパ高級ホイール、シャマルウルトラは、ほぼウェイト無しでOKでした。
組合わせるタイヤにも依ると思いますが高級ホイール恐るべしですね(^_^;
Vaya3に同じタイヤ、ホイールを付けていた時は、殆ど気がつかなかったのですが車体が重かったから、でしょうか?
リムハイトの高いカーボンディープホイールは、物によって、かなりウエイトがのるようです。
ワークスタンドに自転車をセットしてクランクをアウタートップで回してみて下さい。振動が大きければ要調整だと思います。40km/h以上は出さない、ヒルクライムオンリーなら調整する必要は無いかもしれませんがハブの回転力にも影響を与えそうな気もします。
作業に不安があるなら自転車屋さんにお願いしたほうが賢明です。ホイールバランサーを導入しているお店もあるようです(^^;;
車よりホイールが大きい自転車は、わずかな重量差でも影響が大きいですね。