A-GPS VS GPS その2
前回の続き・・・
フリーソフト「轍」にて分析しています。
・停止検知
A-GPS
トラックデータを見るとA-GPS(iPhone6 plus+Cyclemetter)では吐き出されたGPXファイルはソフトウェア処理がなされ、停止したと思われるトラックデータがカットされています(停止カット無しも可能。後で気づきました)。ログ記録は何秒ごとでは無くバラバラです(3~7秒)。電波が良好な所では数秒毎ですが乗鞍スカイラインを走行した時のデータでは走行していても1分以上、位置情報が失われた時も有りました。電波が拾えなかった、記録されても異常値として処理された可能性もあります。GPS(GT-740FL)は設定が「記録モード5秒毎」なので5秒毎に記録され歩いている時も記録されています。歩いている時も停止と見るか?見ないか?GT-740FLでは初期値「最低記録速度0km/h」に設定したトラックデータです。GARMINもオートセーブ(自動一時停止機能)で調整可能ですがログ記録間隔(秒)の変更に関しては不明です。
・速度、高度、距離
GPSのデータは異常値、歩いていたログをトラックエディタで削除したものです。そのままだと最高速度238km/hとかが表示されます。日時、距離は、ほぼ同じですが停止時間が違う為、当然、平均速度も違ってきます。どのGPS端末も多かれ少なかれ異常値が記録されますが、ソフトウェアでカットしているようです。← GARMINも(苦笑)
Google Earthによると今回のルートは最低標高14m、最高標高は225m。Google Earthの標高は、かなり正確です。この場所とGoogle Earthの標高は、しっかり同じ2.702m(^^;;
停止検知処理、ログを記録したタイミング、条件等によってA-GPS、GPSとも速度、高度、距離も違ってきます。GARMIN等は高度補正もできますね。
・オリジナルソフトデータ
A-GPS
吐き出したGPXデータを「轍」で比較した限り、そんなに差は無いのに双方のオリジナルソフトで見るとA-GPS(iPhone6plus+cyclemetter)のデータは???ソフトウェアのアルゴリズムの影響でしょうか?GPS(GT-740FL)は、まだマシ?
4.参考データ
サイクルコンピューター CATEYE CC-RD310WとA-GPS(iPhone6plus+Cyclemetter)で乗鞍スカイラインを走行した時のデータです。
CC-RD310W
走行距離 30.31km、Ave10.8km/h、MAX39.8km/h、移動時間 2:47:57
A-GPS
走行距離 30.18km、Ave14.65km/h、MAX37.74km/h、移動時間 2:03:36
サイクルコンピューターのデータは正確に思えますが実際にはタイヤ空気圧でタイヤ周長が変わってしまいます。停止検知に関しても仕様が解りません。
5.まとめ
どちらも一長一短ですね。車は速度が速い為、GPSは「記録モード5秒毎」というのは厳しかったかもしれません。「記録モード2~3秒毎」なら良かったでしょうね。
A-GPSはリアルタイムでデータ確認、集計も楽ですが自動停止検知に問題が・・・。手動停止も可能です。コースのインポート、トレーニング機能も有ります。
対するGPS。走行後、PCに接続しないとデータは見られません。GARMINなどの端末ならリアムタイムでデータ確認が出来ますしデータの蓄積も容易です。サイクルコンピューターが付いてて走行距離、Ave、MAX、移動時間、走行ルートが解れば良いかなと・・・。単なるGPSロガーとしてはGT-740FLは安定動作?、ソフトウェア付で充分な仕様です。
真剣にトレーニング、登山、ブルベで初めてのコースを走るならナビ付きも欲しいところです。もし購入するとしてもGARMINの登山用eTrex20Xか30X英語版か?(苦笑)自転車用までは手が出ません(^^;;
いずれにしても厳密な正確さに関しては微妙、一番の問題はソフトウェア処理ですねぇ。GT-740FL、自転車では、この設定で使ってみます。