自転車のチューブ&タイヤ交換 その1
自転車のチューブ&タイヤ交換手順
※作業は全て自己責任にてお願い致します。
- ホイールの取外し
リヤホイールを取り外す場合はチェーンが一番緩んだ状態、フロントギヤはインナー(一番軽いギヤ)、リヤギヤはアウタートップ(一番重いギヤ)に変速しておきます。
こうしておくとリヤディレラーのチェーンテンションに影響されずリヤホイールの脱着がスムーズに行えます。
ピボットタイプのブレーキキャリパーはクイックアジャスターを矢印の方向に動かしブレーキキャリパーを開いた状態にします。こうしないとタイヤがキャリパーに干渉してホイールが外せません。
ホイールのクイックレリーズを緩めてホイールを外します。
ワークスタンドをお持ちで無い方は、古い毛布の上などに自転車を逆さまにすると作業が、やりやすいです。サイコンなどは傷が付かないように取り外して下さい。
- ホイールからタイヤを取り外す
バルブを緩めてタイヤの空気を抜き、バルブナットを外します。
タイヤのビートを手で挟んでリムの内側に全て落とし込みます。
ビートを落さないとタイヤレバーがリムとタイヤの隙間に入らないのでタイヤが外せませんよ(^_^;)
バルブ付近のチューブは肉厚でタイヤレバーで傷つけやすいのでバルブの反対側からタイヤレバーでタイヤを外します。
タイヤを取り外す時のタイヤレバーの爪の向き
パンクの原因になるのでチューブをタイヤレバーで傷つけないように作業して下さい。
ビートを全て外してからチューブを取り出します。
パンク修理などの場合はタイヤの内側を指で撫でて異物が刺さっていないかチェックします。指を怪我しないように軍手などをはめて作業して下さい。
片側のビートをリムから外してしまえば反対側はタイヤレバーを使わずに外すことが出来ます。
- タイヤの取付け1
タイヤをリムに組付けます。タイヤに転がり方向の指定が有る場合は、タイヤの性能を生かす為にも指定に従います。
タイヤのロゴはバルブ付近に合わせます。
こうしておくとバルブ位置を簡単に見つけることが出来ます。
片側のビートを全てリムに組込んだ後にチューブを入れます。
- チューブを組込む
タイヤにチューブを入れる前、チューブに軽く空気を入れておきます。
事前に空気を入れておくと組込みやすくなりビートにチューブが嚙みこんで空気を入れたらパンクという事態も100%では有りませんが、有る程度、防ぐことが出来ます。
特に軽量チューブは、事前に軽く空気を入れておくと組込みやすいので、お奨めです。
シッカロール(天花粉)をお持ちでしたらチューブに軽く塗ってあげて下さい。
タイヤ内でチューブの座りが良くなります。
特にMTBなど低圧でタイヤを使用しているとブレーキをかけた時などに僅かですがタイヤはリムから進行方向にずれてしまいます。
こうなるとタイヤと一緒にチューブもずれるわけですからバルブの根元からパンクって事があります。
オートバイなどではビートストッパーの装着、リムフランジ部分にローレット加工(溝加工)が施されていますがMTB用のリムでは見たことが有りません・・・。
シッカロールなどをチューブに塗っておくとタイヤとチューブの癒着も防ぐことが出来ますね。
話が脱線しましたが、リム穴にバルブを通してチューブがシワにならないようにタイヤ内に納めバルブナットを取付けます。
- タイヤの取付け2
もう片方のビートをリムに組込む際は取り外した時の逆の手順、バルブ付近からリムにタイヤを組付けて行きます。
チューブのバルブ付近は肉厚でタイヤのビートがチューブに嚙み込みやすい場所なので一番最初に組込みます。
手でタイヤをはめながら、時々、タイヤサイドを手で挟んで順番にビートをリムの内側に落とし込んで行きます。
タイヤを手で掴み、親指の腹を使って手で、はまらない部分はタイヤレバーを使用します。
フォールディング(折畳み)可能なタイヤなら大半はコツを掴めばタイヤレバーを使わずに組込むことが可能です。
タイヤを組込む時のタイヤレバーの爪の向き
全て組込んだ後、バルブの頭を手で軽く押してチューブが嚙み込んでいないか確認します。
チューブが嚙みこんでいるとバルブが動きません。
軽い圧力でバルブ自体が動けばOKです。
バルブの傾きにも注意!
最後にタイヤサイドを指でつまんでチューブの嚙み込みが無いかチェックします。
- 空気を入れる
タイヤに少しずつ空気を入れて行きます。
チューブが嚙み込んでいたり、ねじれているとエアーゲージ付きの空気入れだとゲージの針が上下し最初から空気を入れる手応えが有ります。
そのまま空気を入れ続けると確実にパンクします(笑)
タイヤに空気を入れて行くとビートが上がるパツンと音がしますがパンクでは有りません。
規定圧まで空気を入れタイヤのビートが上がっているかチェックします。
ビートが上がっていない状態
ビートが上がった状態
後は逆の手順でフレームにホイールを取付けます。