昨年、ロードバイク クリンチャーVSチューブレスタイヤという記事を書きました。
その後、今年に入り
・R'AIR VS Michelin ラテックスチューブ その1
・R'AIR VS Michelin ラテックスチューブ その2
・Schwalbe One チューブレス 購入・装着編
・Schwalbe One チューブレス インプレ
などで実際に試乗し検証してきました。
来たる2016年、どのタイヤを選んだら幸せになれるか?がテーマです(^^;)
私がタイヤを選ぶ時に重要視するのは過去のテストを踏まえ
1.転がり抵抗
チェーンなどの機械損失より、遥かに大きく空気抵抗の次に大きい。
2.グリップ
グリップ力が高いと安心感に繋がります。
3.乗り心地
長距離走行で大きく違いがでます。
4.耐パンク性
走行不能に落ち入る一番のネック。
5..耐摩耗性
走行距離が少ないなら、そんなに気にならない?
6.タイヤ重量
35C以上の太いタイヤだと無視できません。
7.コスト
車やオートバイに比べればリーズナブル。
この順になります(笑)
Bicycle Rolling Resistanceのデータ、実走行のインプレを参考に選んだ製品がこちら
・Continental GP4000SⅡ25C
装着率NO.1の王道タイヤ。グリップ、耐摩耗性、耐パンク性、優れた転がり抵抗。
・Schwalbe One 25C
このタイヤの為に新工場まで建設。Schwalbe自信作。
・Schwalbe One Pro Tubeless 25C
ヨーロッパ最大の自転車雑誌、TOUR MAGAZINE誌2015 "Clear test winner with grade 1.4”の最新タイヤ。
・転がり抵抗
One Tubelessが出てからTubelessタイヤがクリンチャータイヤを転がり抵抗で凌駕しましたが・・・
高性能クリンチャータイヤにLatexチューブ、Liteチューブをインストールすると立場は逆転。Pro One TubelessはOne Tubelessに対し大きく向上しましたが僅かに及ばず・・・
クリンチャータイヤ+LiteチューブだとTubeless並の転がり抵抗と同程度でしょうか。Latexチューブはエア抜けが早く2日間走行する場合、エアの補充が必須です。
体重が軽量で空気圧が低め転がり抵抗を重視するなら軽量チューブですが耐パンク性を重視するとTubelessも選択肢に入ってくると思います。
・諸元、重量(※Schwalbe One クリンチャーはスタンダードチューブ、Latexチューブだと△20g)
Pro One TubelessはOne Tubelessと較べてトレッドの厚みを△0.6mm、サイドウォールの厚みを△0.3mm減らしタイヤ重量を87g軽減しています。40g程度の重量差ならそんなに気にしないでも良いと思います。むしろ転がり抵抗で1本当たり2.5W以上違うと十分、体感できます。私の場合、AVEで1km/h、車重で1kgくらいの差が出ます(^_^;)。こちらで今のタイヤと比較される事をお勧めします。
・耐パンク性
チューブが無い状態では、そんなに差がありません。チューブはタイヤほど耐パンク性を持ち合わせていません。クリンチャータイヤでは100psi(6.8bar)以下の空気圧だと軽量チューブでは耐パンク性に少々、不安が残ります。
・乗り心地
Continental GP系よりもSchwalbe Oneのほうが角が取れた乗り心地で快適です。さらにOne Tubelessは23Cサイズでも、よりしなやかで驚きました。Pro One TubelessはOne Tubelessよりサイドウォールの厚みが0.3mm薄く、さらに乗り心地の向上が期待できます。実際、海外のReviewでも高評価のようです。
・耐摩耗性
GP4000SⅡ、Schwalbe Oneの耐摩耗性は同程度。Pro One Tubelessの耐摩耗性はトレッドの厚みが薄い分、劣るでしょう。
・グリップ
どの製品も遜色無いと思われます。
・脱着性
圧倒的にSchwalbe Oneですね。タイヤレバーを使わずに簡単に装着できました。One TubelessもTubelessとしては比較的、楽に装着できました。Pro One Tubelessの脱着性は更に向上しているようです。GP4000SⅡは、それなりです。
・コスト
Schwalbe Pro One Tubelessの価格はデビューしたばかりで割高です。来年の夏頃には、こなれてくると思います。今は1本60€(約8.000円)。Latexチューブは1本1.500円位。Pro One Tubelessでも6.000円程度に価格が下がれば買いですね。
・最後に
乗り心地、コストを考えるとVittoria Open Corsa Evo CXⅢも入ってきますが来年辺りモデルチェンジ時期かもしれません。Michelin系のタイヤは転がり抵抗に関して上記タイヤと較べると1本当たり2~5W違います。ただ乗り心地に関して4メーカーの中では一番良いようですが・・・。
全てにおいて満足するタイヤは無いでしょうね。自転車の場合、フレーム、ホイール、サドル、シートポストの長さ等も走行感、乗り心地に影響します。ホイールを交換する前にチューブ、タイヤの交換によって、かなり変化します。お手軽チューンアップとして強く推奨します(笑)